当サイトで使われる用語の説明
壁画の種類
ペトログリフ
岩の表面を彫刻のように削ったもの。風化にも強く現存数は圧倒的に多い。
Petroglyphはギリシャ語のpetros(石)glyphe(彫刻)から来た言葉。
ピクトグラフ
岩の表面に顔料を用いて描いたもの。雨や湿気で消えてしまう確率が高く崖の窪みや洞窟、降水量の少ない地域などの条件を満たさないと保存される確率は低い。
一般的な赤は酸化鉄が含まれるヘマタイト等の鉱物や動物の血、黒は炭や石炭、白は石灰等を利用します。
部族グループ
古代プエブロ(アナサジ) | フォーコーナー地域一帯に広がっていたグループ。ホピ族などの祖先。 |
ホホカム | アリゾナ州の中央部地域に広がる小さいグループ。300BC-AD1450 |
ムギヨン | ニューメキシコ州とアリゾナ州、メキシコにかけて広がるグループ。200BC-AD1450 |
シナワ | 古代プエブロとホホカムが交わった場所にできたグループ。AD500-1425 |
フリーモント | ユタ州の中央部から北にかけて広がるグループ。7000BC-AD1250 |
古代プエブロ(アナサジ)における時代分け
以下のように時代分けされています。
他のグループには当てはまりません。
バスケットメーカーI バスケットメーカーII |
1500B.C.〜A.D.450 | 狩猟採取。洞窟に住む。 |
バスケットメーカーIII | 450〜700 | 竪穴式住居。陶器を作る。 |
プエブロI | 700〜900 | 日干し煉瓦住居。キヴァ。 |
プエブロII | 900〜1100 | 建築技術の向上。 |
プエブロIII | 1100〜1300 | 人口の増加。崖の住居。宗教の発達。※1 |
プエブロIV | 1300〜1700 | 新天地へ移動。社会のシステムの再構築。 |
1200年代ごろから100年以上の間、大規模な旱魃があったとされています。
これにより人々は移住を余儀なくされ、違う文化圏との交わりが起こりさらなる文明の発展に繋がったものと思われます。
※1 カチナ(katsina)と呼ばれる超自然的な存在を崇拝する自然崇拝的な宗教。
アナサジとはナヴァホ語で「敵の先祖」といった意味合いがあり呼称としては相応しくないという見解があり
アメリカ国内ではAncestral Puebloan(古代プエブロ族)という呼び名に変わりつつあります。
当サイトもこれに準じ「古代プエブロ」表記にしています。
ちなみに「プエブロ」とはスペイン語で「村」といった意味になり、入植(侵略)したスペイン人が彼らの住居を初めて見たときにスペインの田舎の村の家に良く似ていた為にこう名付けたといわれています。
個人的にはこの呼称も相応しくないと思います。
キヴァ(kiva)
宗教的な儀式を執り行う施設。
通常は円形で村(集落)の中に複数存在する。
中央の円形のものがキヴァ
復元されたキヴァ。梯子で出入りする。