遺跡・壁画までの行き方
当サイトの各ページにGoogle Mapを掲載しています。
遺跡/壁画のピンを右クリックするとメニューが現れます。
「この場所について」をクリックするとその場所の座標が表示されます。
この数値をカーナビやGPSに入力するとその場所までナビゲートしてくれます。
大まかな位置を把握する場合にも便利な機能です。
当サイトで紹介している遺跡/壁画サイトは通常の乗用車で行ける場所のみです。
未舗装道路が含まれる場合もありますが、ほぼ問題なく走破できる道です。
但し、前日や当日が雨の場合は走行不可になる可能性がありますので情報収集に努めてください。
壁画と落書き
壁画を探すにあたりひとつ大きな問題に直面します。
それは壁画と落書きの区別です。
人里に近いアクセスが容易な場所ほど落書きの数は増えます。
イニシャル等文字の類は一見して落書きと判別できますが、壁画に似せた絵を描く悪質なものも多く存在します。
ほとんどのものはナイフのような鋭利な物で岩の表面を傷付けており見分けは容易ですが、
中には手の込んだものもあり判別が困難な場合もあります。
こういった場合は専門書等で調べるしか方法はなくなります。
これらの行為は文化遺産の破壊行為で許されるものではありません。
もちろんそれらの遺跡を管轄する州や地域の法律に触れ、高額な罰金が課せられます。
遺跡・壁画の見つけ方
文化的、歴史的に重要だと判断されたものは(特に遺跡)国立公園や州立公園として指定されるのでとても簡単に探し出す事ができます。
それ以外のものを探し出すには専門書を買い集めるか、地元民に聞き込みをするしか方法はありませんでしたが、今はGoogleがあります。
衛星画像を表示し、怪しそうなポイント(ほとんどのものは崖沿いにある)を探し出し投稿画像を表示させます。
これでかなりの遺跡や壁画を見つける事が出来ます。
次にその画像のタイトル(○○ruinや××rock art等)で検索すると詳しい情報を入手できます。
予め道路状況等も把握できるのでより安全に訪れることができるようになりました。
因に上記の”怪しいポイント”のキーワードは川と崖です。
水と食料の確保が同時にできる川は先住民にとってとても重要なものでした。
また、外敵に見つからないように崖(南向きがベスト)の窪みに住居を造る傾向がります。
こういった理由で川沿いの崖を探せば高い確率で遺跡や壁画を見つける事が出来るのです。
遺跡・壁画サイトを訪れる際の注意点
まず全ての場所で共通する注意点は以下の通りです。
触れない:特に壁画には絶対に触れてはいけません。表面が剥がれてしまう恐れがあります。
登らない:遺跡の壁によじ登ってみたくなりますが、これも保護の為厳禁です。
持ち去らない:遺跡の中には陶器の破片などが散乱している場合がありますが、これらも保護の対象になります。
ゴミを捨てない:これは当たり前のことです。
壁画サイト等でこういった看板を見かけます。
「取って(撮って)いいのは写真だけ、残していいのは足跡だけ」
マイナーな遺跡・壁画サイトを訪れる際の注意点
各種公園に指定されている場所は人の出入りも多くトレイルも整備されているので特に気をつける事はありません。
しかしマイナーな場所になると人がいない、トレイルは解り辛い目印のみ、トイレや売店はもちろん皆無。
つまりしっかりとした準備が必要になります。
地図:多くの場合トレイルヘッドに至る道は未舗装です。事前に曲がる場所や距離を調べておく必要があります。
万が一のため紙の詳細な地図の携帯をおすすめします。
GPS:荒野の中で道に迷ったら命に関わります。最低限トレイルヘッドと目的地の緯度経度は把握しておく必要があります。
水:1人1日最低1ガロンと言われています。往復の距離や気温に応じて水の量を考えます。非常食も必要です。
蛇:ガラガラヘビや毒蜘蛛、蠍など毒を持った生物も多く生息しています。
その多くは夜行性ですが、巣穴を刺激してしまうと攻撃されてしまいます。
天気予報:当日の天気は常にチェックする必要があります。
前日が雨だった場合道が通れないこともあります。川の水かさが増えたり涸れ川に水が流れて危険な場合もあります。
上流で雨が降った場合は鉄砲水に襲われる危険も高くなります。
前日が雨だった場合や当日雨が降りそうな場合は諦める決断が必要です。
許可:多くの場所は州や郡、BLMなどが管理しています。トレイルヘッドにお金を入れるポストと封筒が設置されている場合はお金を入れた封筒をポストに入れ、半券を車のダッシュボードに置きます。
また、入場者が記帳するノートが必ずあるので住所(国籍)、名前、人数、行き先、入場日時を記入します。
これは万が一遭難した場合、管理者が捜索する際の目安になります。
在住者でない限り日程は日帰りがほとんどだと思いますが、1泊以上する場合は寝袋なども必要になります。
トイレの規定はそれぞれの管轄に問い合わせる必要がありますが、一般的には水から離れた場所(数m/距離も決められています)で用を足す。「大」の場合は穴を掘り(穴の深さも決められています)済んだら埋め戻す。紙は持ち帰る。こうなっています。
服装:登山用とほぼ同じで問題ありません。日差しが強いので帽子、サングラスは必須となります。刺のある植物も多いので通気性の良い長袖長ズボン、靴はトレッキング用やトレイルランナー系がお勧めです。登山用のストックがあると楽に歩けます。
カメラ:壁画の多くは手の届かない高い場所にありますので望遠レンズは必須となります。壁画を探す際にも役に立ちます。太陽の位置によっては壁面に太陽光が反射してしまうこともあります。その対策としてPLフィルターは携帯しておくべきです。余裕がある場合はレフ版もあると便利。赤い岩肌を撮る場合、カメラの色調が狂うこともあるのでグレーカードも持っていると便利。